【認識中国】『論語の逆さ読み』の術−これが中国の現実だ!

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おまけ−徳富蘇峰が出会った意外なあの人

さて、ここからはおまけ。言わば本記事の「裏メニュー」である。
本編とは関係ないが、こんな隠し部屋のような場所まで来たなら、是非本記事のデザートをご一読いただきたい。

北斗の拳、いやリアル呪術廻戦渋谷事変の如き伏魔殿を存分に満喫した蘇峰さん。最後は上海へ寄り、旅の締めくくりと当時の在上海邦人が送別会を開いてくれた。

徳富蘇峰と上海と中国
『七十八日遊記』より

それ自体は特筆すべきことはない。が、私は赤線の部分、「領事館補松岡君」に引っかかった。

ピキーン★と来たのである。

筆者
筆者

松岡って…もしかしてあの松岡!?

そして「その松岡」の経歴を調べた。結論から言えば私の勘は当たった。

「その松岡」とは…

この顔にピンときたら110番、もといあなたは昭和史通。戦前最凶、日本史上屈指の迷外務大臣としてその名が歴史に刻まれている松岡洋右だったのである!

松岡は1904年(明治35)に外交官試験に合格するが、外交官として最初に派遣された国が中国、そして上海。
蘇峰が「松岡君」と書いた時は、外交官見習いド新人、民間企業ならピカピカの新入社員の頃。その頃の松岡と徳富蘇峰は会っていたのである。

のちに「迷」外相として日本を大いに「迷」させた姿を終戦まで見届けた、いや、20才くらい年下だった松岡より10年長く生きた徳富蘇峰の心中やいかに。

ただの歴史オタクの勘だったのだが、こんな他愛もない一文に、なかなか面白い歴史が隠されていたとは。歴史探偵冥利に尽きる。

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