私事ではありますが、私の姓(名字)は日本でもかなりレアです。データによって数はまちまちですが、だいたい関西を中心に50人前後しかいないそうです。なので、ニュースになるような悪いことができません。苗字だけですごい犯罪抑止力になっています(笑
そのせいか、他人に珍しい姓があらわれると、ついつい…
ねえねえお姉さん、住所と電話番号…
ではなく、どこ出身なのか、その名字のルーツは何なのかなど、根掘り葉掘り聞いてしまいます。仕事で来たのにそれを忘れてしまうことすらありますが、自分のルーツに興味を持ってくれる事は嬉しいのか、喜々として答えてくれることが多いです。
日本の姓トップ15は、以下のようになっています。
よく見かける名字がずらりと並んでいます。
個人的経験からですが、日本の名字も東西で偏りがあったりします。
人のデータをフォルダ分けする簡易アルバイトを東西でやったことがあるのですが、あいうえお順にフォルダを作った結果、首都圏は「佐藤」「鈴木」専用フォルダが出来、京阪神では「田中」「高橋」専用フォルダが出来ました。その名字の人が、別フォルダを作らないといけないほど圧倒的に多いのです。別フォルダほどではなかったですが、関東は伊藤、関西は山本も比較的多く目にしました。
佐藤・鈴木なんかどこにでもいそうですが(実際そうですが)、関東と関西でけっこう偏りがあったことは、お金以上の収穫でした。
台湾人の姓
ところで、海の向こうの姓事情はどうなっているのか。台湾人の姓を見てみましょう。
台湾人のランキングTOP10はこちら!
2.林(約188万人)
3.黄(約136万人)
4.張(約119万人)
5.李(約116万人)
6.王(約94万人)
7.呉(約92万人)
8.劉(約72万人)
9.蔡(約66万人)
10.楊(約60万人)
(ソース:2018年人口調査)
中華人民共和国の姓ランキングが、「王・李・張・劉・陳」の順だったはずなので、どこかで聞いたことがある姓だけど並びが全く違います。
確かに、台湾で陳姓はすごく多いです。石を投げたら陳さんに当たるというほどで、お店の名前にもあらわれていることもあり、視覚でも陳姓の多さが目に付きます。あと、林姓もかなり多いです。
台湾の姓ビッグ4は「陳・林・呉・蔡」かと思っていました。この4つの姓は台湾に住んだり情勢を追っていくと露出度が非常に高く、それだけに「多いのだろうな」という漠然としたイメージとなっています。特に「蔡」さんは、実際はそんなことはないはずですが、台湾独特だと勝手に思っています。
以前の職場に「蔡」さんがおり台湾語で挨拶すると、へ?というような顔をされ、台湾人じゃなくて?と聞くと
「僕、朝鮮族(中国籍の少数民族としての朝鮮人)なんです」
と。台湾人以外に「蔡」がいたのか!とこちらが驚きでした。
ちなみに、3位の黄、8位の劉姓の台湾人には、歴史上の人物はさておき、リアルでは会ったことありません。
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