12月25日はクリスマス、日本では浮かれたカップル達が「性なる夜」を過ごす日である。
しかし、中国では少し様子が変わっているという。ロイターの記事より。
北京や上海などの「外国人の目が多い都市」(←ここ重要)ではふつうに祝われており、クリスマスツリーもショッピングモールで飾られているのだが、地方に行くとクリスマスが当局によって「制限」されているという。河北省では警官がぐるりとキリスト教の周囲を囲み、蟻一匹出入りさせないぞというくらいの人の壁であった。
当局がなぜこんなにナーバスになっているのかは、他の理由があるのだが、話が外れそうなのでまたの機会に。
クリスマスを祝えないアルか!💢
人民たちの恨み節が聞こえてきそうだが、中国には聖誕節(クリスマスの中文)以上に素晴らしい誕生日が控えている。
中国の偉大なる赤い彗星、じゃなかった、紅い巨星、毛沢東主席の誕生日である。
それが本記事のタイトル、毛誕節(毛诞节)である。
毛誕節とは
毛沢東の誕生日は12月26日、なんとクリスマスの次の日。そして、本日は偉大なる毛主席の誕生日でもある。
ここで、毛主席を心から敬愛する日本人として、中国人民の皆様へ毛主席の誕生日をお祝い申し上げる。
Merry Maostmas !!
毛诞节快乐!!
しかし、意外なことに、国を挙げて盛大にお祝いすべきこの日は至って静か。北京でミイラとなっている、
よくも我をぼっちにしたアルな!
と何千万人を殺した世界一のぼっち嫌い主席は、さぞかし寂しがっているだろう。
それどころか、こんな素晴らしい記念日なのに、”毛诞节”はどうやら中国ネットではNGワードになっているらしい。
これは怖い…マジでやばい…。日本から百度で検索しても異常なしなのが、余計に怖い…。
毛誕節、12月26日にふさわしい素敵なワードがあるのに人民の間では驚くほど知られていない。試しにググってみても、ツイッター検索してみても、チラホラ見かけるくらいである。
やはり、我々自由主義国の民たちが壁の中の人民に伝えなければならない。Freedom Maostmasと。
自由主義国住民が忠告する。
人民はサンタではなく、サタン…じゃなかったマオチューシー(毛沢東)を敬うべきである。
我々壁の外の住人は言論と表現の自由があるので、こんな設定をしてみた。
12月25日は毛誕節である。
そして、11月25日は毛蛋節(チャーハン記念日)である。
中国語がわからない人に解説すると、「誕」と「蛋」は同じ発音なので文字の入れ替えができる。それをもじっている。発音は同じく「マオタンチエ(mao2 dan4 jie3)」。
「毛蛋節」については、巻末リンクにある「チャーハンで大炎上!毛沢東の息子とチャーハンの故事」の記事を見てほしい。
最後に、今は亡き香港の新聞、林檎日報(アップルデイリー)に書かれていた、こんなポエムを紹介して終わりとする。
「昨天是圣诞今天是毛诞。天使与魔鬼,仅仅是一步之遥」
(昨日聖誕、今日毛誕。天使と悪魔がすぐ隣合わせ)1