日本統治時代の台中駅

1940台湾台中駅改札口台湾史
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売店に見る「日本」

台中駅売店日本統治時代
(出典:聚珍台湾日本語公式アカウント様より)

同時期の台中駅を撮影したもう一枚の写真がある。婦人たちの着物と割烹着がものすごく日本を感じさせる。何も知らない人に、これは日本の写真だと言って見せても疑わないし、台湾の写真だと言うと信じられないという顔をすると思う。昭和生まれの私などは、異国感どころか一抹の懐かしさや望郷感すら感じる「昭和の風景」そのものである。

しかし、違うぞという部分もある。

写真左上の、郵便マークの上にある「煙草」のマーク、日本人には少し違和感があるように思える。

たばこホーロー看板

日本人に馴染みがあるのは、こちらの方である。「煙草」ではなく「たばこ」である。上のAIカラー化写真では、端の看板までの細かなカラー化が出来なかったようだが、形からして色使いはこちらと同じである。

1930年代台北栄町
(1930年代台北栄町(現衡陽路))
別の写真にも、同じ形の「煙草」の看板が見える。内地では基本は「たばこ」だったが、台湾では漢文を使う本島人にもわかるように、敢えて漢字にしたのだろうか。

現時点でそれを裏付ける資料は存在しないが、おそらくそうであろうと筆者は推測している。

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