あなたの知らない中国と中国人の世界-「商人気質」

中国人の考え方商人気質 中国情勢
スポンサーリンク

中国人の嘘とは何か

彼らにとって商売、金儲けのための嘘は許容範囲です。中国人の嘘は嘘ではないのです。嘘じゃなかったら一体何なんだというと、私なりに考えた定義は以下の通り。

「自分がより多くの利益を得るための機転」

「戦術・戦略的虚偽」

嘘が嘘であり、それは悪である。それはあくまで日本人の価値観であり、中国人にとっては嘘は「機転」であり知略の一種。平たく言ってしまえば金儲けのためのビジネススキル。そこに罪悪感は生まれません。

「機転」であり「スキル」である以上、中国人は自己利益のためならいくらでも「嘘」をつきます。「嘘」が上手い人間ほど「知恵者」と呼ばれ鼻が高くなる。

2月にこんなニュースがあったことを覚えているでしょうか。

□関連記事

武漢肺炎が猛威を振るうなか、熱と咳があった中国人女性がフランスの空港の検疫を解熱剤ですり抜けたと、向こうのSNS「微博(ウェイボー)」で書き込んだというもの。

彼女は

「フランスの検疫をすり抜けてやった。あたし頭いいでしょ」

という自慢のつもりでアップしたはず。それがネットでは批判が相次いだそうですが、アップした彼女に罪悪感は全くありません。あるならアップしないでしょうから。予想外の批判に彼女も面食らったと思いますが、私から見たら、批判した方も同じ立場ならどうなのやら。

そもそも、日本人と中国人(これに関しては韓国人もそう)は、「嘘」に対する感覚・概念が全く違います。真逆と言っていい。日本人にとっては「恥ずべきもの」である嘘も、彼らにとっては「生きるためのツール」。その相違に文化摩擦が生まれるのです。

 

「嘘」の実例

実際に私が出会った、中国人の「戦略的虚偽」の実例を。
広東に留学していた23~4年前のこと。「関(かん)」という姓の中国人がいました。
中国人の身分証(ID)には、漢民族なら「漢」など、民族名が記載されています。彼のIDを見ると漢民族ではなく「満」(満州族)と書いており、本人も自分は満州族だと言っていました。

ある日、彼が初対面の日本人数人に自己紹介をしたのですが、そのあいさつが、

「僕、『三国志』の関羽(かんう)の子孫なんだ」

関羽といえば、三国志の中のヒーローの一人であり、準主人公と言っていいほどの有名人物です。そう自己紹介されると、三国志を知っている日本人なら、うわーすごいとなります。実際、初対面の日本人は、
「すごーい!」
と目を輝かせていました。彼もえっへんと、誇らしく胸を張っていました。

しかし、おいお前ちょっと待てと私が物言いを出しました。

「お前、確か満州族だと自分で言ってたよな?IDにも満州族って表記されてるよな?
北方遊牧民族の女真族と『三国志』の関羽がどうつながるんだ?証拠は?」

私に痛いところを突っ込まれた彼は、薄ら笑いを浮かべていました。

「お前、すぐわかるような出任せをぬかすんじゃねーよ!」

いちおう釘を差しておきましたが、彼は大いに反省したと思います。

「今度はこいつ(私)がいないところで言おう」

とね。

日本人から見ると、満州族の関氏が関羽の子孫を語ることは、100%不純物なしの嘘となります。が、関氏はどこかで、『三国志』と関羽は日本人ウケがいいということを知ったのでしょう。日本人とお近づきになるために同じ姓である関羽をダシにし、関羽の子孫を名乗ることによって仲良くなろうと。
日本人と仲良くなりたい。その目的のための戦術ツールとして関羽を使い、「虚偽報告」をしているのです。
しかし、これは中国では悪い事ではありません。嘘を嘘と見抜けない方がバカ、それが中国社会の掟。

関氏はキャラ的に無邪気なところがあるので、こいつまたホラ吹いてやがる、仕方ねー奴だなと許せるところがあります。しかし、これをビジネス・外交で「戦略的虚偽」を連発してくるのが中国。
彼のこの「嘘」は、中国人の頭の中が実によくわかるエピソードなのです。

 

え!?これも嘘!?

さらにこの話は、これで終わりません。
関氏の「満州族」ということ自体も、実は「嘘」だった可能性すらあります。

中国には有名な「一人っ子政策」というものがありました。過去形になっているということは、実はこっそり廃止されているのです。
その一人っ子政策、いくつか例外事項がありました。農村に住む農民は、地域によりますが2~4人までOK。

そしてもう一つの例外事項があります。それが少数民族。少数民族は一人っ子政策の適用外で、直接聞くと出産人数も制限なしとのこと。
これを逆手に取り、漢民族なのになんと少数民族になり、子どもをいっぱい生むという抜け穴が存在していました。
漢民族なら制限がかかるが、少数民族なら無制限。漢民族からジョブチェンジならぬエスニックチェンジ(!)して少数民族になる人も、実際にいたのです。
深圳で働いていた時のこと。行きつけの日本食レストランの「湖南省の少数民族」の女の子と仲良くなり、ぶっちゃけ話をしていたところ、
「実はねあたし…」
とこの抜け道を教えてもらったのです。

これも日本人から見ると「嘘」なのですが、彼女らからすると「生きるため、子どもを生むための知恵」であり、「一人っ子政策という悪法から逃れるための戦略的手段」なのです。当然罪悪感などありません。
私にこれを教えてくれた女の子も、悪いと思うどころか
「あたしってめちゃ頭いいでしょww」
と賢さを顕示するかのように話していたことが印象的でした。上記のフランスの検疫を抜けた中国人と相通じるところがあると気づくでしょう。

そこまでするか?とその斜め上のたくましさにビックリするかと思いますが、そこまでするのが中国人。生き抜くためには手段を選びません。自己利益と自己生存のためなら、明日カナダ国籍になることも、イスラム教徒になることも厭わない。これも中国人の商人気質の一つです。

 

中国人の苦手なもの

中国人の商人気質のもう一つの特徴は、一攫千金タイプだということです。
職人タイプの日本人は、コツコツと、1つずつ着実に積み上げていくことを好みます。
日本のメーカーが世界中で活躍できるのも、この「コツコツ精神」がものづくりには必須かつ重要ツールだから。日本人は、メーカーのエンジニアだろうが農民だろうが、「コツコツ」のDNAを持っているのです。そして、コツコツが大好物な民族思考を持っています。

しかし、それを全く持ちあわせていないのが、漢民族です。
彼らは一攫千金を望みます。ことわざで言えば「濡れ手で粟」が金儲けの基本です。
なので、株やギャンブル、マンション投機などを好むのです。中国バブルも、民族の性癖を考えると起こらない方がおかしいというわけです。

この一攫千金タイプはまた、「コツコツ」が大の苦手でもあります。
私が小学生か中学生の頃なので1980年代だったと思いますが、シンガポールが製造業に手を出したことがありました。台湾の高雄に作られた「輸出加工区」をベースに、シンガポールの離島に「経済特区」を作り、製造業に乗り出そうと。
しかし、シンガポールの経済特区もいつの間にか消え、今は強者どもがなんとかとなっています。今、シンガポール発のメーカーなんて、聞いたことありませんよね。
シンガポール人は7割が中国系なので、漢民族の性質上コツコツが生理的に合わなかったのだろうなと、私は思っています。

コツコツが苦手で一攫千金が好き。これを一言で言うと、「手っ取り早くカネが欲しい」ということです。手っ取り早くカネを儲けるには、コツコツを技術開発するより、既存の技術をパクればいい。つまりコピーです。
また、昨今の東芝のテレビ部門売却にもあるように、既存の技術を金の力で買う。
さらに、漢民族の民族性がこれなので、猫も杓子もコピーコピーとなってしまうというわけなのです。

パクリは当然悪いことですが、これを中国人に無くせと言うのは馬耳東風。
知的所有権などと難しいことを言っても、法律とは破るためにある…ではなく、法律を守る方がバカを見る社会では、己の生きる本能が、法律や他人の生命などすべてに勝ります。
ことわざに、
「百年河清を待つ」
という言葉がありますが、これは常に黄色く濁っている黄河の水が透明になるのを待つ、というのが元々の意味。つまり、あり得ないことをひたすら待つということです。

中国人にコピーを止めさせるのは、このことわざの通りなのかもしれませんね。

 

中国人を知る書籍
タイトルとURLをコピーしました