教科書で習わない台湾華語−天菜

台湾華語・中国語
筆者
筆者

「大人の事情でN●K中国語講座が絶対教えてくれない中国語」こと台湾華語の単語、教えていくで〜

さくら
さくら

先生、またトゲのある言い方をww

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神戸市会議員の台湾入国記事から学ぶ台湾華語−天菜

相互フォローさせていただいている神戸市会議員のうえはた(上畠)寬弘さんは、あることがきっかけで40kg近くのダイエットに成功したのだが、公用で台湾へ向かった際、パスポートの写真(ダイエット前)と現物のあまりの違いに入国時にちょっとした喜劇が起こった。

この出来事に、日本ネタには敏感な台湾メディアが一斉に食いついた。その姿、まるで肉に飢えたピラニアの如し(笑
あの「中国人民日報 台湾支局」こと中国時報ですら食いついたのだから、その反響たるやすごいものだった。

その「ピラニア」の一つから、ある記事を取り上げてみる。

日議員甩肉37公斤「大叔變天菜」 入境台灣險被擋!海關超困惑

タイトルを自然な表現で日本語訳すると、

「『おっさんがイケメンへ』係員もビックリ!日本の議員が37kgの減量、台湾入境時に一悶着」

となるのだが、中国の中国語、つまり「中国普通話」しかやっておらず台湾華語の知識がないと、ある単語で必ず詰まることになる。それが今回の主題、「天菜」である。

台湾華語天菜

発音はカナで表すと「ティエンツァイ」。だが、中国語系は声調という厄介なものが存在するため、そのまま発音してもまず通用しないという、言語として非常に不自由な欠点を持つ。

漢字のイメージだけだと、天の(野)菜…よくわからない…となってしまうだろう。正直なことを言うと、筆者も最初は全くわからなかった。
しかし、わからないということは…

筆者
筆者

これは台湾華語独特の単語やな…

と察したわけなのだが。

「天菜」の意味は、上ではイケメンと訳したが、「理想のタイプ」という意味であり、そもそもは「天生是我的菜」という言葉だったのが略されて天菜となったそうな。「菜」は「タイプ」という意味で使われている。

例文

A:你看!他好帥喔!(見て見て!彼、イケメンよね!)

B:我的天菜啊!😍(あたしのドストライクよ😍)

你真是我的菜 (あなた、私のタイプ😍)

使う機会があったらどうぞ。筆者は使う機会はあるかもしれないが、使われる機会はもうないだろう…モテ期は使い果たした(笑

もう一つの「イケメン」−鮮肉

「天菜」とはニュアンスが違うが、「鮮肉」という言葉もある。
直訳すると「新鮮なお肉」になるのだが…近ごろの若者言葉はわからん。

「イケメン」「格好良い」という意味は「帥」(注:ㄕㄨㄞˋ 拼:shuài)が一般的で、私もぶっちゃけこれしか使わない。中国語初心者や台湾(華語)に興味がない人、中国共産党マンセーな人はこちらだけ覚えておけば問題ない。中国ではこちらしか使わないから。

筆者
筆者

ちなみに、吾輩は好帥!(キャーイケメン😍)なんて言われたことはない

しかし、台湾では上述のとおりネットスラングで「鮮肉」も使われる。

そのために、もう一回うえはた議員に登場してもらおう。

タイトルは「日議員甩肉37KG 變天菜鮮肉」とある。意味は最初の記事とほぼ同じでいちいち訳さないが、表現が変わっている。「天菜」に「鮮肉」がくっついて四字熟語のようになっているが、なぜ屋上屋を架すように「鮮肉」を足したのか。

実は「鮮肉」はただのイケメンではなく、「肉」がついているとおりボディが絞まっているイケメン、ピチピチボディの男というイメージ。
日本語では、フィットネス用語の「細マッチョ」が適訳である。

ちなみに、筆者は現在ダイエットのために筋トレ中。アラフィフのため「天菜」はすでに諦めているが、「鮮肉」はまだワンチャンあるかも…「老鮮肉」と字面だけなら食っても美味くなさそうな遅咲きの「鮮肉」目指して苦闘中である。

台湾の中国語台湾華語の新語鮮肉
台湾では「鮮」を第3声で発音することがあるので、「鮮」は第3声かもしれない…

そしてついでに…台湾ではもう一つ「イケメン用語」がある。台湾女、どんなけイケメン好きやねんと。

「花美男」という言葉がある。
こちらは韓ドラから来た用語で、韓ドラは全く興味ないが同じ字のドラマがあるらしい。そこからこちらも「イケメン」という意味になっている。

この記事、本来ならこれで終わりのはずだったのだが…実はもう一つ引っかかる部分があった。
続きはどちらかというと中国語学習者向けだが、意外な台湾と中国語の違いに学習者は必見!

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