中国人の嘘とは何か
中国人 息吸うように 嘘を吐き
詠み人知らず
「中国人は嘘をつく」とはよく言われることで、それは今に始まったことではない。明治〜昭和初期の中国をよく識る日本人の先哲たちも、それをけっこう指摘しているのである。
それについては後述する。
さて、彼らがなぜ嘘をつくのか。いや、彼らにとって嘘とは何なのか。私なりに考えた定義は以下の通り。
「自分がより多くの利益を得るための機転」
「目的達成のための戦術・戦略的虚偽」
嘘が嘘であり、それは悪である。それはあくまで日本人の価値観。中国人にとっては嘘は「機転」であり知略の一種。平たく言ってしまえば、金儲けのためのビジネススキルであり、目的を達成させるための道具。そこに罪悪感は生まれない。
我々も、例えば釘を打つ時に金槌を使う。それを使う度に
金槌さんごめんなさい!!
ううん、釘さん痛いでしょ?ごめんね!
なんて思わんでしょ?それと同じ。
「機転」であり「スキル」である以上、中国人は自己利益のためならいくらでも「嘘」をつく。「嘘」が上手い人間ほど「知恵者」と呼ばれ鼻が高くなる。
日本では、中国で謎の肺炎が流行ってる!と騒ぎになっていた2020年2月、こんなニュースがあった。
当時は「武漢肺炎」と呼ばれたCOVID-19が猛威を振るうなか、熱と咳があった中国人女性がフランスの空港の検疫を解熱剤ですり抜けたと、向こうのSNS「微博(ウェイボー)」で書き込んだというもの。
彼女は
フランスの検疫をすり抜けてやった。あたし頭いいでしょ
という自慢のつもりでアップしたはず。それがネットでは批判が相次いだのだが、アップした彼女に罪悪感は全くない。少しでもあったなら、アップはしないはずだから。
予想外の批判に彼女も面食らったはず、私から見たら、批判した方も同じ立場ならどうなのやら。
そもそも、日本人と中国人(これに関しては韓国人もそう)は、「嘘」に対する感覚・概念が全く違う。むしろ真逆と言っていい。
日本人にとっては「恥ずべきもの」である嘘も、彼らにとっては「生きるためのツール」。その相違に文化摩擦が生まれるのである。