台湾語「運将(運將)」とは|台湾に残る日本語「運ちゃん」

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台湾語「運将(運將)」とは?

台湾では、日本統治時代の影響で日本語が現在も数多く残っている。予想もしないところで残っていることもあり、それを探すのも台湾旅行の楽しみなのだが、中にはこんなものも残っている。
その代表的な言葉の一つが「運将(運將)」。
台湾でタクシーに乗ると、運転手のことを「運将」と呼ぶのを耳にすることがある。
一瞬、何か日本語が聞こえた?と錯覚してしまうが気のせいではない。
この言葉は、日本語の 「運ちゃん(運転手)」 が語源とされる言葉なのである。

この記事では、台湾語 「運将(運將)」の意味や使い方、日本語との関係 について解説する。

台湾語「運将(運將)」の意味

運将(運將)
中国語:運將
台湾語:ūn-chiang

意味:タクシー運転手

台湾では、タクシー運転手を親しみを込めて 「運将」 と呼ぶことがある。

例えば「運将先生」などの形で使われる。

「運将」は日本語「運ちゃん」が語源

この言葉の語源は、日本語の 「運ちゃん」 である。

「運ちゃん」は日本語の俗語で、

  • トラック運転手
  • タクシー運転手

などを親しみを込めて呼ぶ言葉だった。
日本統治時代、台湾では日本語教育が行われており、多くの日本語が台湾語の中に取り込まれた。
その中の一つが 「運ちゃん」→「運将」 という形で残ったと考えられている。

台湾で使われている「運將」

台湾語 運将 タクシー運転手 日本語 運ちゃん

タクシーに関する地元台湾のニュースなのだが、赤丸で囲んだ「小黄運將」に注目。
「小黄」とはタクシーのことで、台湾のタクシーの車体が黄色であることから、こう呼ばれている。

台湾語 運将 タクシー運転手 日本語 運ちゃん
2001年筆者撮影

このタクシーの黄色は昔からで、25年前のタクシーもこの通り黄色。

しかし、「小黄」が今回のお題ではない。
その後の「運將」、これ実は日本語の「運ちゃん」なのである

「運將」、中文での読み方はyùn jiàng(ユィンチアン)となるのだが、実際は日本語のまま「うんちゃん」と発音し、日本語のまま発音しても通じてしまう。
実際、ニュースでもアナウンサーAは中国語の読み方でyùn jiàngと発音していたが、別のアナウンサーBは「うんちゃん」だった。ただし、中国語にいきなり日本語が入るので、意識して聞かないと「うんちゃん」と言ってるのに気づかないかもしれない。

台湾語 運将 タクシー運転手 日本語 運ちゃん

日本の小説「タクジョ」も、中文では「小黄女運將」となっている。上で説明した「小黄」と「運將」がわかれば、漢字を見れば理解できるだろう。

「運將」はバスやトラックにも使う?

私が「運將」を知ったのは、台湾に住んでいた30年前のこと。
その時に教えてもらった運將のニュアンスは、以下の通り。

①タクシーの運ちゃんのみ。バスやトラックには使わない
②日本語と違って呼びかけにも使える

日本語と違って使用範囲は狭いが、その分(?)カジュアルな使い方ができるという感じか。
日本で「おい、運ちゃん!」なんて言おうものなら殴られそうだが(笑

SNSでも「運將」を紹介するときはそう書き込んでいるのだが、台湾人フォロワーさんからツッコミが入った。

台湾人
台湾人

タクシー以外でも使われるよ!

エビデンスもくれたので、それをベースに自分で調べてみると。

台湾語 運将 トラックの運転手 日本語 運ちゃん

「大車(卡車)運將」:トラックの運ちゃん
※「大車」(卡車):トラック

ちなみに、「トラック」も、大車(卡車)と書いて日本語で「トラック」ということがある。実際は「トラクゥ」に聞こえるが。

台湾語 運将 バスの運転手 日本語 運ちゃん

「公車運將」:バスの運ちゃん
※公車:バス

「公車」も昔、30年前は日本語で「バス」(実際の発音は「バスゥ」)で通じていたのだが、これも残念ながら死語になってしまった模様。台湾語の中では残っているかもしれないが。

台湾に残るもう一つの日本語ー貸切仔

タクシー関連で、もう一つ日本語が残っている。「貸切仔」である。

「運將」が台湾語(に残る日本語)から来たのと同じく、「貸切仔」も台湾語で、タクシーという意味。
日本語の「貸切」が台湾語として残った例である。

ただし、すでに死語となっているらしく、「残っている」ではなく「残っていた」と書いた方が正しい。

まとめー最後に

台湾語 「運将(運將)」 は、日本語 「運ちゃん」 が語源とされる言葉である。

現在の台湾では
・主にタクシー運転手を指す言葉
・ややカジュアルな呼び名
として使われている。

「運將」は「台湾に残る日本語」シリーズの中でも、古くから台湾語の中に残る古参なのだが、改めてニュースで「うんちゃん」と言ってるのを聞くと、そして改めて調べてみると、「運將」は色んな形で残っているのである。

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