神戸で台湾料理を食べよう! 台湾屋台めしBaDouYau(バードウヤウ)

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウ台湾文化
さくら
さくら

先生、今日はどこの台湾料理屋をほっつき歩いてたんですか?

筆者
筆者

今日は神戸三宮にある台湾料理屋へ行ってきたから、その紹介やで。

今日のメインは、「南部魯肉飯」こと焢肉飯やで〜

さくら
さくら

いえーい、お肉大好き!

神戸の中心地三宮、阪急電車の三宮駅がトレードマークになっている北口にその店はある。

Googleマップでも途中で案内をやめてしまうほどの細い路地を歩くと、その店の看板が見える。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウ

台湾島の形をした看板が見える。本日の主役、Ba Dou Yau(バードウヤウ)である。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウ

バードウヤウ…何を指すのかよくわからない。北京語ならすぐわかるので、台湾語か原住民語か。
後でお店の頭家娘(台湾語で「女将さん」という意味)に、

筆者
筆者

Ba Dou Yauってどういう意味ですか?

と聞いてみたら、これは台湾語で「お腹が空いた」という意味だという。台湾華語なら”肚子餓了”である。

神戸三宮の台湾料理バードウヤウの焢肉飯(南部魯肉飯)

膝を痛めている身には少し傾斜がキツい階段を上ると、その2階にお店はある。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウBaDouYauの店内

店内はカウンター席が4〜5席ほど、テーブル席は10席ほどと意外に広く感じる。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウBaDouYau

カウンター上には台湾ビールの缶がデコレーションとして並べられ、マンゴー味もある台湾ビール党にはたまらない。なお、筆者はアルコールが苦手な下戸である。

この店の大きな特徴であり個性となっているのは、魯肉飯が「北部式」と「南部式」のどちらも常備していることである。

この魯肉飯、台湾語で「ローバーブン」、北京語で「ルーロウファン」と呼ばれ、台湾フードの1番バッターのような国民食のようなものである。

が、これには少し複雑な事情がある。南北で様相が違いのである。

大阪の台湾料理店好呷 ホージャー
大阪の台湾料理店「ホージャー」の魯肉飯

北部のものは、見てのとおり「そぼろ」のようになっており、日本で「ルーローハン」とくればこの様式である。

神戸三宮の台湾料理バードウヤウの焢肉飯(南部魯肉飯)

だが、南部は豚肉の角煮がドン!!と乗ったもので、名前も「焢肉飯」という。「焢」という文字が日本語の常用漢字にないせいか、一般的には「南部魯肉飯」と呼ばれていたりする。
さらにややこしいことに、南部には「北部式」も存在しており、これは「肉燥飯」という別物の料理となる。

しかし、厄介なのはこれからである。
台湾人はそれぞれの「魯肉飯」に強いこだわりをもっており、全く譲る気配がない。なので、一方を褒めたりすると少し厄介なトラブルになる可能性がある。
その姿は、ある台湾人いわく、

台湾人
台湾人

宗教戦争ですww

と言うほど根が深い。

日本なら、東北の芋煮や関西vs広島のお好み焼き論争に似ているが、お互いの「飯」を誇りにして一方を褒めると人間関係に支障が生じる可能性があることでは、山形県の「内戦」の原因となっている芋煮戦争に近いものがある。

北の魯肉飯は日本でも何度も食べてきた。この店には南部式焢肉飯がある。これを食わないわけにはいかない。

神戸三宮の台湾料理店Badouyauバードウヤウの魯肉飯

そして来ましたは、南部魯肉飯定食。焢肉飯に大根のスープ、台湾式漬物…と言ったらいいのだろうか、素朴な味の野菜漬けに、「芋圓」というデザートがついて¥1,050。
スープは日本人は好き嫌いがはっきり分かれる香菜シャンツァイが入っているが、「抜き」も可能である。要らない場合は、注文した際に言うと抜いてくれる。

神戸三宮の台湾料理バードウヤウの焢肉飯(南部魯肉飯)

メインディッシュの焢肉飯は、掛け値なしの台湾風味。良い意味で日本人に媚びていない、台湾そのままの味である。それだけに少し脂っこく、ダイエットには少し難敵かもしれない。

だが、「魯肉飯」とくれば北部式が主流な日本にあって、焢肉飯が食べられる場所はなかなか見つからず、それだけに角煮がドン!の焢肉飯は中華料理店がひしめく神戸にあっても貴重である。

神戸三宮の台湾料理バードウヤウの芋圓台湾デザート

今回のもう一つの注目は、写真右端にあるデザート。私は食べ物には「腐ってなけりゃいい」というくらいの音痴な上に、親泣かせの食わず嫌い大王。台湾でも食い物にはとんと興味がない。
なので、この食べ物が何なのかわからないし、正直、

筆者
筆者

うわー!めちゃ美味しそうやんか!😋

とはとても思えない。

しかし、せっかく来たからには何事もチャレンジしてみようと一口入れてみると…けっこう美味いのである。
中には小豆ではなく緑豆が入っている。緑の豆はあまり馴染みがないが、味は小豆とさほど変わりがない。そしてもち米で作られたと思われる、白玉だんごの白玉を米粒くらいにしたようなものが入っており、もちもちした感触である。
ちなみに、「もちもち」など「もっちり感」を表す、QQという表現が台湾にはある。元は台湾語なので中国では使われない台湾独特の表現で、SNSなどでも食べ物レポでよく見かける。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウBaDouYau

オーナー夫婦が台湾南部出身ということで、台湾料理というより台南料理とも言えるこのお店。他にも台南名物「擔仔麵タンツーメン」や嘉義の鶏肉飯などもある。

神戸の中心地、三宮駅からもすぐ近くにあるので、台湾成分を吸収したい人は是非ここを訪ねてほしい。アットホームな雰囲気につい台湾へ帰ったような気分になることだろう。

なお最後に…

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウBaDouYau

この箸立てがかわいかった。上手く言語化できないが、なんだか台湾らしい。

神戸三宮の台湾料理店バードウヤウBadouyau
少し場所がわかりにくいので注意

日曜日は休みなので注意!筆者もあやうく日曜日に行くところだった…。

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