
2025年4月、神戸空港国際線ターミナル開港と同時に、日本発着便としては初となる台中便が就航しました。
しかし、桃園(台北)空港や高雄空港に比べ、台中空港の情報が少なく、あってもデータが古い…これは神戸からの旅行者、特に台湾初心者は必ず混乱するぞ…。
というわけで、今年のGWに台中空港を実際に使った筆者が、台中空港から市内へのアクセスを簡単に紹介します。
台中空港から市街地へのバス
①空港ターミナルからバス停へ
国際便到着は空港ターミナル1階の端、①となります。

出口を出たらまっすぐ進み、②の下りスロープ(歩く歩道)を使ってB1へ。

下りて外へ出て左折し、まっすぐ歩きます。途中にタクシーが数珠つなぎに止まっているタクシースタンドがあり、時々声をかけてきますが、タクシーを使わない人はそのまま進みましょう。
③に待合室、④にバス停があります。
②空港から台中市街地へのバス

台中空港から台中駅(以下台鐵台中駅)及び市街地、台湾新幹線(以下高鐵)台中駅へのバスは、以上のようにバス番号156/302/500となります。
302番


台中駅へ向かうには、このバスに乗るのがベストです。その理由は後述します。
赤で囲った場所が空港、青が台中駅です。また、ピンクのバス停「市政府」でMRTに乗り換えることができ、MRTで高鐵台中駅などに行くことも可能です。
さて、302に乗る時には少し注意点があります。
302には「台中駅」が二つ登場します。一つは新しくできた台中駅の1階にある路線バスターミナルなのですが、もう一つの「臺中車站(臺灣大道)」とは、

こちら台中駅前から少し離れた位置(赤矢印)になります。日本の感覚なら、「台中駅前」より「台中駅筋」になるのですが、台中駅までわざわざ行くことはないという人は、一歩手前のここで降りるようにしましょう。
500番


こちらも台中市街地と台中駅を結ぶバスですが、302と違いこちらは終点が台中駅となっています。

なら、台中駅ならこっちの方がええやん!
と思うのですが、302とはルートが違う上に、バス停の数がこちらの方が多いのです。
筆者は実際にこの500の方に乗車して台中市街へ向かったのですが、台中名物の渋滞にも引っかかり、2時間くらいかかりました。
筆者は台湾慣れしている+中国語がわかるので、

まあいつか着くさ〜
いざとなれば途中で降りてタクシー乗ればええしww
くらいの余裕だったのですが、台湾初めてです〜系の初心者は

このバスいつ着くの?というか合ってるの?
台湾初日からこれ?やってらんない!
とテンパりたくもなり泣きたくなります。

実際の500番のバスの車内ですが、海外から来た観光客が乗るものではない、超ドノーマルローカルバスです。302は曲がりなりにも英語のアナウンスがあるのに対し、こちらは英語放送すらありません。私が聞いてなかっただけかもしれませんが(笑
注意!A1〜A3バスはもうありません!

このように、国際空港のクセに路線バスしかない台中空港ですが、実はかつては國光客運による台中駅までの特急バスが存在していました。
505が各駅停車、302が準急・快速なら、こちらは文字通りのアーバンライナー。

しかし、残念ながらコロナ禍などにより2022年4月で廃止。運行開始が2017年なので、たった5年間の命でした、R.I.P。
情報が古いブログでは、日本語でも中文でも空港から台中駅への特急バス(國光客運A1〜A3)が掲載されている情報が残っているので注意を。本ブログが超最新情報です!
③空港から高鐡台中駅へのバス


台中空港から高鐵で各地へ向かう際は、こちらのバスが便利です。
このバスだと駅まで一本ですが、本数がさほど多くありません。
神戸発の飛行機なら16:00頃にはターミナルの外に出られるはずなので、16:20のバスには余裕で間に合います。
が、時間が合わなかった場合、前述のとおり302で「市政府」バス停で下車し、そこからMRTで高鐵台中駅まで行くことも可能です。
④空港からその他へのバス
台中空港からのバスには、台中市街地の他にも近隣の町へのバスも走っています。


主なものは、台中の隣の豊原と清水を結ぶ路線バスが途中、台中空港に寄るのですが、ルートがマニアックな上に本数も多くないので、一般旅行者が使用するのは稀です。
どうしても豊原か清水へ行かなければならない人や、人と違うことがやりたいという物好きはどうぞ。
初心者は注目!バス停に行く前に
バスで移動するときは、ICカードを持っていると便利です。というかもはや現代台湾で公共交通機関を使うときの必須アイテムです。
台湾のICカードには、

悠遊卡(日本名:悠遊カード 英名:EasyCard)

一卡通(イーカートン 英名:iPASS)
の2種類ありほぼ全土で使えます。
どっちがいいかというと…なかなか難しい。台北では悠遊卡しか使えないところがあれば、逆に高雄では一卡通しか使えない場所があったり…でも交通機関とコンビニは現在はどこでも難なく使えるので、「どっちでもお好きな方をどうぞ」というのが正解かもね。
これを持っていない台湾初めてですクラスの初心者は、バス停より前に行くべきところがあります。

それは空港1階にある「全家便利店」ことファミマ。
ここで悠遊卡(一卡通はありません)が売られているのですが、店頭にはありません。店員に声をかけて出してもらう必要があります。なお、売っているのは筆者が店員さんに直接確認済みです。
中国語に自信がなければ、

我想買一張悠遊卡
と書いた紙を渡せば店員が対応してくれます。
ついでながら、台湾のICカードはカード型だけでなく、いろんな形のものがあります。

これは私のICカード(一卡通)です。指がカードを通して透けてるのがわかると思います。そしてICチップも…ICチップってこんな形してたのか。
スケルトン一卡通もユニークな方ですが、中には…

ハエ叩き型もあります(笑)
買ったらある程度のお金はチャージされているはずなので、あとは乗車時、降車時に機械にピッ!すればOK。
ちな、台湾のバスは「前乗り後ろ降り」のようなルールはなく、どちらからでも乗降車可です。
おわりに
結論から申し上げて、台中空港は桃園空港や高雄空港と比較して、交通の便に関しては中級者以上向け。初心者、特に台湾初めてという人は、タクシーで行けるリッチな人は除いて、いきなりジモピーが使う路線バスという洗礼が待っています。海外旅行初心者がいきなり地元路線バスって、心理的な不安も含めてちょっとした拷問です(笑
神戸〜台中便の更なる発展、そして台中空港自体の更なる発展のため、リムジンバスの復活は早急の課題であります。
しかし!
このブログを見ればもう安心、これで初心者も大丈夫!?

台中空港自体の簡単な案内記事は、来週末を目処にアップしますさかい、ちょっと待っててや〜