台湾の航空会社、機内でのモバイルバッテリーの使用を禁止
先日、台湾の大手航空会社であるエバー航空が、2025年3月1日より機内でのモバイルバッテリーの使用を禁じる通知を発表しました。

続けて、”華航”こと中華航空も同じく禁止を発表しました。

上にも書かれているように、”虎航”ことタイガーエアー、”星宇”ことスターラックスはすでに禁止となっており、これで台湾の航空会社はすべてアウトとなりました。
使用だけでなく、充電も禁止
これの注意点は、使用だけでなく、バッテリー自体の充電も禁止だということ。

このように、飛行機の機材によっては座席にUSBポートがついており、ケーブルを挿して充電することができます。
が、今回はこれでモバイルバッテリーの充電も禁止です!ということなのです。
なお、スマホ自体の充電は全く問題ないどころか、

ポートから充電してね♥
と推奨しております。
要は、バッテリーに熱持たせないでねということでしょう。
今のところ、この禁止事項に罰金はありません。
が、じきに罰金規定ができるかもしれないので注視する必要があります。
韓国も禁止
実は韓国でも同じことになっており、国土交通部(日本の国土交通省に相当)が韓国の航空会社でのモバイルバッテリー持ち込み制限、及び充電の禁止を通達、3月1日よりすべての韓国系航空会社で禁止となります。
韓国の場合は、荷物棚に入れておくこと、カバンの中に保管も禁止なので台湾より厳しい。
禁止の発信源
以前から禁止のタイガーエアーなどはさておき、なぜ突然、しかも立て続けにモバイルバッテリーが親の仇のような憂き目に遭ったのでしょうか。
今年の1月28日、韓国釜山発香港行きのエアプサンの飛行機で突如火災が発生しました。
幸い、離陸準備中だったので死傷者はいなかったのですが、原因を調べると火元は荷物棚の中のモバイルバッテリーという可能性が濃厚。記事によっては確定としているものもあります。
これを受け、航空会社が自衛策に出たという流れとのことです。
日系航空会社の動き
本件をうけ、日系の航空会社はどういう反応をしているのかというと…
特に影響はない模様です。
しかしながら、今後ほかの航空会社も追従する可能性があったり、台湾ではモバイルバッテリー禁止自体が法制化される可能性もあり、今後の動向に注目です。
もし台湾で法制化されたら、台湾領空に入ったら、

皆様、台湾領空に入りました。これより機内でのモバイルバッテリーの使用、及びUSBポートからの充電は、台湾の法律により禁止されております。
誤ってご使用の場合は、罰金などの刑罰が科せられますのでご注意下さい。
というアナウンスが流れる時が来るかも!?