台湾鉄道の新しい観光列車『海風号』『山嵐号』

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台湾旅行情報

2024年1月1日から国の直営(台灣鐵路局)から「国鉄」化し、自立経営となった台灣鐵路公司(以下「台鐵」)。

やーい台灣便當局www

とからかわれつつも弁当販売のバリエーションを増やしたり、本数を増やして利便性を重視するなど、存在感を増す高鐵(新幹線)や(日本と違い高鐵は私鉄です)、とにかく安いバスとの競争にも対応する必要があります。

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台湾の新たな観光列車登場!

日本でも各鉄道会社が個性的な観光列車を走らせていますが、我らが台鐵もすでに「環島之星」「仲夏寶島號」の観光列車を走らせています。
それが好調だったようで、2023年末までの観光列車による収益がNT$1億(約4億6000万円)に達したと公式に発表されています。

台湾鉄道の観光列車による収益、初めて1億台湾元近くに

それに味を占めたか、去年に新たな観光列車の製造・運行を発表しました。

台湾鉄路局(台鐵)の観光列車海風号と山嵐号
台湾地元のテレビ局より

それが、『海風号(海風號)』『山嵐号( 山嵐號)』

どちらも種車は、「EMU500」という1990年代製造の通勤型電車です。
台湾鉄道マニアならご存じ、この電車は韓国製。故障ばかり起こして韓国の鉄道車両会社が一時出禁を食らった理由の一つであるいわく付き電車ですが、現在は電装品をすべて台湾&日本製に交換し、「実質日台合作電車」になっています。

海風号(海風號)

台湾鉄路局(台鐵)の観光列車海風号と山嵐号
台湾中央通訊社の記事より

「海風号」は西側の縦貫線の、”海線”と呼ばれる路線を走る観光列車。
列車は4両編成で、海らしいエメラルドグリーンに統一された車体に4人掛けのソファ席と、海に面した2人掛け席の全60席の定員制。車内もエメラルドグリーンに統一されています。
中には軽食も楽しめるビュッフェのような車両も連結されているとか。

TVBS『食尚玩家』より

チケットもプラスティックの透明感あふれるものになっております。

台湾の鉄道、海線と山線って何?

西部縦貫線は、新竹市の竹南から彰化まで二つの路線に分岐します。
一方は「山線」、もう一方は「海線」と呼ばれるのですが、「海風号」は台湾海峡を一望できる風光明媚な路線である海線の新竹〜台中間(86.9km)を走る電車となっています。

台湾鉄路局海線の車窓と風力発電所
海線の風景
新埔火車站
海線の築100年超えのレトロ駅舎。詳しくはこちら

筆者も2024年7月、新竹から區間車(各駅停車)でのんびり海線の車窓を堪能し、途中下車して自転車で海沿いサイクリングを愉しみました。
日本人は海が好きなので、海線の車窓は懐かしさと、台湾という新鮮さの両方の感覚が味わえると思います。

海風号は去年12月に運行を開始しており、台湾の旅行代理店でも数々のツアーを企画しているようです。

海風號 甜點觀光列車|鐵道旅遊|遇見台灣的禮物|雄獅旅遊
看見窗外的山景與海景,在車站與停點之間,解鎖當地獨有文化、探尋在地特色伴手禮、創造屬於自己禮物的價值|首創甜點觀光列車|打開世界,遇見台灣的禮物|打開台灣,邂逅山嵐與海風|鐵道旅遊|雄獅旅遊

値段を見ると、1泊2日のツアーでNT$9,000〜20,000(約41,400円〜約92,000円)。これは乗ってみたいな、でもちょっと値段がビミョーという価格設定ですが、台湾をリッチに、良い思い出として夫婦や親子など家族での思い出にいいかもしれません。
筆者はどうせ區間車がお似合いなので(笑

ツアーに参加しない単体でのチケット入手も可能のようで、その時は片道NT$3,600(約17,000円)。同じ区間の自強號がNT$197(約906円)だそうなので、やはりお値段の差は歴然。
しかし、観光列車だけにプライスレスな旅の思い出も作れそう。

そして、すでに堪能した日本人もいるようです。

私もいっぱしの乗り鉄でもあるので、ちょっと乗ってみようかなという気もするのだが、むさ苦しい知命のおっさんにはこんな電車は映えすぎる。

山嵐号

台湾の新しい観光列車、山嵐号
Facebookより。試運転中の山嵐号

もう一つの新観光列車は、「山嵐号」。

こちらは「海」に対して「山」。「海風号」が西側縦貫線なら、「山嵐号」は「花東縦谷」と呼ばれる東部線を走る列車です。

「山嵐号」運行区間

主な運行区間は、現時点の予定では主に花蓮から池上間の運行となり、途中寿豊、鳳林、玉里、東里に停車とのこと。

地元の旅行代理店HPより(画像をクリックするとページに飛びます)

こちらは4月19日からの運行で、すでに地元旅行代理店によるツアーが組まれているとのこと。
お値段は1泊2日でNT$11,000(約5万円)。安いと見るか高いと見るかはあなた次第。。。個人的にはホテル込みでこれは安いと思うのですが、筆者は所詮、區間車で地を這うような旅行がお似合いなので…(涙

また、乗るだけなら片道NT$3,900とのことで、毎週木〜日曜日の運行とのこと。

台鐵「山嵐號」花東觀光列車今起訂票!4/19首航路線、價格一覽 | 美食旅遊 | 生活 | NOWnews今日新聞
台鐵甜點觀光列車海風號的姊妹列車「山嵐號」縱谷旬味觀光列車宣布4月19日首航!延伸台灣山巒與平原間的意象,選用與縱谷呼應的清新黃綠色調設計車身,將以花蓮為起點...

日本からのツアーは不明ですが、台湾の旅行代理店は日本語が通じるところも(他国に比べて)多いし、JTBが現地に根付いていて観光列車の予約も行っていたので、問い合わせてみる価値はあると思います。

まあどうせ、區間車がお似合いの筆者には縁がない列車ではございますが…

と僻んだところで、今回は読み終わり。

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